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街おこし女性会議 座談会

咲洲コスモスクエアで街おこし女性会議が始まった!

*まずは咲洲を大いに語ろう 〜パネリスト陣からの提案〜

南港・咲洲の「今、これから」をもっと語ろう

第二部 南港・咲洲をもっと語ろう!-ヒヤリングボード-その1

第二部 南港・咲洲をもっと語ろう!-ヒヤリングボード-その2

第2回「街おこし女性会議」2007年11月20日



咲洲コスモスクエアで街おこし女性会議が始まった

≪街おこし女性会議レポート≫
■出席パネリスト■
秋山加寿子(WTCコスモタワー/広報・販促担当) 安田夏実(ATC/広報・販促担当)
三野和代(おおさかフードアウトレット/運営担当) 織田貴子(ふれあい港館/学芸員)
羽間由香(エスカータン主婦ネットワーク代表) 橋本美香(エスカータン主婦ネットワーク副代表)
田嶋喜子(声楽家/ポートタウン在住) 西川玲子(ピアニスト/ポートタウン在住)
上岡愛(アーバンコーポレイション/企画担当) 坂口直子(アーバンコーポレイション/企画担当)

■ ヒヤリングボード■
真田幸直(大阪市港湾局臨海地域活性化室 室長)
岡田紀男(咲洲CLASS実行委員会委員長/ATC常務取締役)
船越洋蔵(咲洲CLASS実行委員会副委員長/WTC代表取締役)
乙川尚也(咲洲CLASS実行委員会事務局長)
安田正二(司会/南港アーチスト委員会代表プロデューサー)
その他当日ご出席の皆様

咲洲女性会議スタート宣言


【安田夏実】
第1回街おこし女性会議ですが、今回のオブザーバーでもあられます真田室長の「街おこしへの女性からの率直な意見」を聞いていこうと言う、普段からの発案で始まったとお聞きしました。
本当にありがとうございます。大阪の女性陣、そしてこの地区の女性陣を代表して御礼申し上げます。
街おこしにどれだけお役に立つかわかりませんが、私たち女性は働いている人もそうでない人も、生活者の目線というものが常にあります。
ここから具体的に言える事が沢山あると思います。素朴な疑問やアイデアの中には、楽しい生活を願う街おこしの提案もあるのではないかと考えております。
こういった素晴しい機会を一度で終わらす事は無いよう、女性から沢山の意見を集めたり、お伝えしていったり、頑張って参りたいと思います。
その決意を初めに宣言させて頂き、これからスタートさせていくきっかけになればと考えています。


【秋山加寿子】
「咲洲CLASS実行委員会分科会街おこし女性会議」についてのスタート宣言をさせて頂きます。
世界中のどの街にも、街はそこにいる人の為のものです。そこにいる人が作っていくものであります。
大阪の街おこしに、私たち大阪の女性こそが積極的に参加をして、生活者の目線から魅力ある街にしていける様に、この分科会「街おこし女性会議」をスタートさせます。
さらに大阪のたくさんの女性たちが今後どんどん意見を言えるように、私たちから始めてこの女性会議を発展させていきたいと願っております。
宜しくお願いいたします。


《安田正二》
本題に入らせて頂きます。その前に今日掛けつけて頂きました方を紹介させて頂きます。(安田正二氏より女性会議参加者を紹介)
では、この街にどんな祭りがあったらいいかという風なあたりから、話を始めたいなと。順番に祭りの話をお願します。


【安田夏実】
ご存知かと思いますが、「市と祭実行委員会」を一昨年の『地下鉄270円値下げ』を機に作りまして、実際に皆さんが手弁当でやって来たのですが、それがほとんど女性。
女性ばかりを集めた訳ではないのですが沢山来て下さって、その人達が色々な意見を持って1つ1つ実現できたことが、私もすごく良かったと思っております。

《安田正二》
ではパネリストの皆さんに、昔から知っているこの街はどんな街か?どんな風に見えたか?何が足りないのか?何があったらおもしろいのか?をリレー形式でお話頂きたいと思います。




【橋本美香】
最初に来た時のイメージですが、私は海も夕焼けもきれいな南港が大好きになりました。でも周りのお友達は南港を遠いと言います。
大阪市内に住んでいるのですが、遠いという意見がどうして出るのかな?と疑問に思います。南港には何が足りないのでしょうか?




【羽間由香】
私たちは阪神沿線に住んでいるのですが、阪神沿線には全く南港の情報は入りません。結局、地下鉄沿線のみで情報を得ることが出来るということなのでしょうか?
阪神、阪急、JRを使っている人には、全く南港の情報が入っていない状態ではないのでしょうか?
うちの近所の子供育て世代の人々には、南港新聞に入っている素敵な情報が全く伝わっていないというのが現状です。
でも、私たち二人が南港のイベントに関わることによって、私たちの周りの私たちの校区の主婦のみが、南港で開催されている楽しいイベントの情報を知っています。
でも、隣の街へ行くと誰も知りません。そのことからも判るように、南港の情報をもっと広範囲に発信していくということが1番欠けていると感じます。

実際に南港では、すごく楽しいことがいっぱい開催されています。
私たちも南港でコンサートをやってみたり、主婦の手作りネットワークでバザーをやってみたりしています。そしてこれからも、あんな事もやってみたい、こんな事もやってみたいと夢は沢山あるのですが、その情報が全く伝わらないということが1番もったいないと思います。
お金を掛けて時間を掛けて、一生懸命作ったものを売っているマーケットが開催されているということ自体を、誰も知らないということがとても残念に思いました。
でも、この間の咲洲CLASS実行委員会の熱気球は、それなりに宣伝をしていたので沢山の人が情報を知ることが出来ました。
結局は発信していくことで知名度も上がるし、人も寄ってきます。沢山の人が寄ってきてこの会議が開かれた様に、人が寄ることによって色々なものが生まれます。
そうなれば、もっともっと楽しい街になり、もっともっと魅力的な街になるはずです。ないものばかりを探しても仕方がないと思います。
例えば子育てでは、その子の良いところを伸ばしてあげることが基本。
気の短い子に対して気長になりなさいと言っても絶対に無理。気の短い子の良いところは何でもさっさとするところですが、結果的に少し大雑把。それならば、もう少し丁寧にする事を教えてあげればいい。
いい所を認めた上で、もっと素敵な所を作っていけばいいと思います。

不可能な事を取り入れるための努力をするよりも、この場所はどういう場所か?この場所はどこが素敵か?ここの良いところはどこなのか?その良いところを認めて伸ばしていくことで、今以上にもっと良くなるのではないかと思っております。




【田嶋喜子】
素晴らしいご意見で。きっと外部から見られた感想だと思います。
私は25年前から南港に住んでいて、10年ほど住んだ後に関東の茨城県に11年間住み、そして4年ほど前に戻ってきました。
最初、街ができた時はポートタウンだけで、ここ(ATC)はありませんでした。
花の町、海の町、太陽の町、緑の町、それぞれに小学校があり 、中高もあり、あとから大学もできました。
そして、その景観が整ったところに4万人が住むということで、主人が見つけて入居しました。
その頃は自治会が力を持っていて、同好会があり、私もコーラスサークルを作って楽しくやっていました。ポートタウンの中だけのお祭りなども徐々に出来るようになり、町会連合の結束は結構固かったと思います。

ただ、11年間留守にして戻ってきた時には、ここ(ATC)が出来ており、東京の人も知っているくらい有名な施設になってしまい、私も外から見ていて、え〜っと思っていたのですが、住民と地区とが遠い感じがします。
買い物にも行き、サーカスにも行きましたけれど、コンサートもやったりすると聞いていましたので、この間の暮れにクラシックホールが出来たということで音楽へもようやく目が向いてきたのかなと。
ただ、みなさんそれぞれの趣味があると思います。たまたま、私は音楽をやっている関係で、ポートタウンはもちろんの事、大阪近辺で使えるホールがなかったものですから、飛びついて見せて頂き、歌わせて頂いたりしました。
こういう文化的なものこそが大阪全体なのだと思うのですが、実際はすごく少ないでしょうね。
前に住んでいたのが茨城県のつくば市というところで、そこはすごく文化レベルが高くて、ノバホールというホールがあり、そこに企業がお金をだして良い演奏家を海外から呼んでくるということを積極的にやっていましたし、文化的な部分に力を入れていました。
そのせいか、大阪に戻って来た時に、何か大阪は元気がないなあ‥、寂しいなあ‥と余計に感じられて、つい最近まで悶々としていました。
そんな中、ようやく先週ポートタウンの中で演奏会をさせて頂いたというわけです。
こういう良い機会ですから、私も住民の中につながりがありますので、住民の方たちと合体しながら、もっともっとこの中で出来る事を模索して行き、一緒に文化的な面でお手伝い出来れば嬉しいと思っています。




【西川玲子】
私は新婚の頃から住んでいますので、もう20年を超えています。
その間に3、4回転勤で大阪を離れましたが、ちょうどここの着工工事をしている時に又転勤になり大阪へ帰ってきました。
きっともう完成しているだろうと思って来たのですけれども、最初は港大橋しかなくて、湾岸線も繋がっていなくて‥。その後どんどん便利になって行き、ちょうどOTSが繋がった頃に住民として帰ってきました。
便利だなと思いましたが、その反面、料金が別料金だったり、主人が通勤に便利だと使っている地下鉄はすごくガラガラだったり。でも、今から思えば割合と活気はあったと思います。
中のショッピング街の「マーレ」には、いろいろなものが売っていました。今もO’sカードとか、マーレカードとかも使ってはいるのですけれども、正直いつ止めようかなとしばしば思ってしまいます。
イベント等があれば人が沢山集まるのだろうと思うのですが、普段は“従業員の方が多い”という話を、住人がよく口にしています。
3〜4万人はいる住民が、そんなには利用していないのが実態だと思います。あまり住民が利用出来ない、利用しない状態になりつつあるのが残念です。
何かが出来ても、またポシャってしまう‥というがっかり感が蔓延しています。でも、やはり良くなって欲しいという気持ちもあり、こういう会議があれば『本当に言ってね』って思います。

私もスタッフの方も、聞いて、ただ腕組みしている場合ではないな‥と、この間の会議から伝わりました。
地元としても住民が連携して、もっと地元の人も利用できる様な街作りを考えれば、もっと口コミでも広がり、宣伝なども地下鉄以外に、さっき話されていた様な宣伝効果もすごく良いと思います。
やはり、あまり知名度がないのか、私自身もたまにテレビで大きなイベントをやっていたというのを見て、やっていた事すら知らなかった事もありました。
“田嶋さんとサンセットホール(演奏会)”というのがきっかけで、このような事をやっているのを初めて知った訳で、音楽会というのも、初めはポップスが中心なのだろうなと思っていましたが、このようなサンセットホールの発足も人集めに、動員に繋がると思います。
実際に夏まで、土日は埋まっているっていうのを聞いています。新しい事を始めると、当然いろいろ問題が起こり、それに対する住人の声も上がって来ることと思います。
南港の住民同士のコミュニケーションを大切に考え、住人の老齢化も進んでいますので、若い住民の事だけではなく、高齢化の事も考えられたら、もっといいですよね。
《安田正二》
接点があれば、やりたい人は沢山いるのでしょね。
【西川玲子】
はい、そうだと思います。

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